三寒四温の季節にベージュコート

  桜が開花しています。今週末はきっと桜の木のある公園はどこも花見客で賑わいそうですが、それにしても気温はまだまだ低い!

冬のコートは片付けても、何か羽織るものがないと夜はまだまだ冷え込みます・・・

 

  そこで春のコート、オススメがこの2点。明るい温かみのあるベージュと、オフホワイトに近いライトベージュ、どちらも優しい色ですが、素材も風合いもデザインも対照的です。

 

 

最初のこちらは、表も裏地もコットン100%。くしゃっとした風合いで、裏地は少し起毛しているため、薄い生地でありながら肌に温かみを感じさせます。ボタンなし(正確にいいますと、胸の下あたりに一つだけスナップの隠しボタンが付いています。)で、サッシュで締めていただくタイプですが、このサッシュ、内側で締めることもできて、見た目スッキリとしています。

 

 

 

  2つ目のコートはこちら。とても人気で入荷してライトベージュも色違いのクロも既に最初の2週間で売り切れました。そして先週、ライトベージュがもう一着再入荷しました。

 

 

 

  小さなステンカラー、首元から裾までずらりと並んだ小さなスナップボタンがアクセント。素材はポリエステル、ナイロンが主で、シワになりにくく、コットンと異なり撥水性もあります。艶のあるしっかりとした風合い、カジュアル過ぎないトラッドデザイン。

 

 

 

 

  こちらはベルトなし。背中には高い位置からスリットが入り、Aライン。可愛さある女性らしいデザインです。袖もまくって長さ調節可能、どちらかといえば小柄なお客様がお求めになります。

 

冬のダウンやウールコートは脱ぎ捨てても、羽織りものなしではまだまだ寒いこの時期、まずはこんな軽めのコートで、春を先取りして見ませんか?

 

 

 

 

 

 

 

エルス in Nakanoshima | comments(0) | -

もうすぐクリスマスーSTAR LIGHT in NAKANOSHIMA

  連休の最終日、思い立って京都へ。

紅葉の時期、夜間拝観で賑わう左京区の禅林寺。この日昼間は暖かかったのですが、お日様がとっぷりと沈むと、それ!と言わんばかりに山の冷気が境内に滑り降りて来ました。徐々に冴え渡る夜の帳の内、照明に浮かび上がった木々の色は確かに濃く色づいていました。人、人、人で、ゆっくり落ち着いて愛でることは叶いませんでしたがそれでも満足。やはり足を伸ばして良かったです。

 

 

 

  連休明けて11月もすでに最終週、クリスマスがそこまで近づいて来ています。

ショップでは例年より少し早めにディスプレイをクリスマス仕様に変えてますが、その中で活躍しているのがイタリアからきたLEDライト。元は米粒のような小さな電球をつけた細くて長いワイヤータイプのライト。蛍のようにほのかな、でも存在感のある落ち着いた灯りです。乾電池を電源に、どこでも気軽に楽しめます。

 

 

 

  お客様から頂いたリンドールチョコレートとLEDライトのコラボ。一口サイズのチョコレートボールは美味しいだけでなく、味によって銀紙の色も様々でいかにもクリスマスの楽しさが詰まっています。仕事の合間にいただいたり、ご来店の方に差し上げたりしているうちにだんだん数が少なくなって来たので小さい器に入れ替えました。その上にフィル・ドゥ・ルミエールを絡ませると、また華やいだ雰囲気を取り戻したました。

 

 

 

  チョコレートを入れていたボンボニエール の最後の一つが売れてしまった後、アポティケールという筒状の大きなガラス容器に、今度は松ぼっくりのついたパインブーケミニボトルのLEDライトを入れて飾りました。ガラスの中に閉じ込められたウィンタープランツとLEDライトのコラボ。これはこれでありですよね?(ボンボニエール 、スモールサイズはまだ在庫あります。)

 

 

 

 

  中之島界隈のビル群。今年は関電ビルに嬉しい新発見。外の植え込みに小さなLEDライトが飾られていました。普段の帰り道が急に華やいで、まるで何かの夜会に誘うようにずっと道なりに続いています。これからしばらくこの光の道を通っておうちに帰れるのはとっても嬉しい!今日もお疲れ様!と言われているようなもの。この季節ならではのご褒美ですね。

 

 

  ご褒美、といえば、巷にプレゼントが行き交う季節。恋人同士はプレゼント選びに色々頭を悩ませるシーズンです。親しい友人へ、日頃お世話になった方へ、お母様やお父様へ感謝の印、あるいは一年頑張った自分へのご褒美などなど。(画像は、フィオーレ・ディ・ペスカのクロシェ。スワロフスキーパールをかぎ針で編み込んだハンドメイドジュエリーです。)

 

  エルスでは、例年通り、この時期はギフトラッピングサービスもさせていただいております。お気軽にお声がけくださいませ。

 

 

エルス in Nakanoshima | comments(0) | -

ウィリアム・モリス壁紙展&ミニツアー

  先週月曜日、エルス秋のイベント「ウィリアム・モリス壁紙展ミニツアー&お茶会」を催しました。きっかけは、輸入ファブリック&壁紙代理店マナトレーディングの営業の方からいただいた5枚の招待券。開催地は嬉しいことにすぐ近くの梅田阪急ギャラリー。英国の壁紙製作会社老舗サンダーソン社が、1927年に引き継いだモリス商会のアーカイブから代表的なモリスデザインを始め、同時代英国で活躍したデザイナーの作品を一挙に公開するという滅多にない企画です。この展覧会は、群馬県立近代美術館を皮切りに、来年6月まで全国各地をこれから回るのだとか。(2番目が今回の大阪、この後福岡名古屋と続き、最後の展覧会は横浜そごう美術館で4-6月開催予定)

 

 

 

 

  ウィリアム・モリスといえば、「モダンデザインの父」と称され、「アーツ&クラフツ」運動を主導した人物でもあり、「いちご泥棒」をはじめとして、身近な自然をモチーフにした極めて英国的な図柄でその地位を確立した美術史に残る偉大なインテリアデザイナー。其の昔パリの学校でフランス装飾美術史を学んだ私には、生粋の英国ブランド、モリスはずっと近くて遠い存在でした。しかしながら秋の空気は人の向学心を刺激するちょっとした魔法があります。地元で展覧会が開催される絶好の機会ですので、一足先に図録を購入し、デザイン書や美術書を斜め読み。

 

 

 

 

  モリスのデザインには、中世タペストリーのミルフルールー千花模様のようにたくさんの花や植物が等間隔で散っているもの、または左右対称でモチーフが構成されているもの、S字曲線で大胆な構成によるもの、斜めから流れるように描かれているものなど、大きく分けると4つのパターンに分類できるそうです。中世の伝統からこれまでなかったモダンデザインの流れは、今回の展覧会で紹介されている作品でも其の過程がよく見て取れます。上画像は「ピンパーネル(るりはこべ)」という図案。大きく渦巻くチューリップの花が印象的なデザインですが、タイトルには其の間に見え隠れする付随的な小さな花の名が用いられており、こうした名前の付け方はモリスの作品にはよくあるそうです。

 

 

 

 

  19世紀ロンドン・パリで交互に開催された万国博覧会。展覧会図録の歴史解説によると、機械による生産技術に優れた英国が、実際のデザインや質でははるかにフランスに劣ることを世に露呈してしまったとありました。それまでの粗悪品の多いローラープリントを嫌い、職人技が活かされるブロック・プリントにこだわったモリスならではの壁紙は、当時の市場のあり方への批判的な姿勢から生まれたものだったのです。上の画像はブロックプリントによる「セント・ジェームズ宮殿の大階段用」壁紙で、モリス商会がデザインした中でも最大で、パターン全体を繰り返すために横方向に2枚一対となる紙と、左右一対をなす2組の半木を必要としたそうです。

 

 

 

  こちらは、1887年モリスがスコットランドのヴィクトリア女王所有バルモラル城のためにデザインした壁紙。展覧会で実際にこの作品を見た方は、一体どのようにしてこのフェルトのようなテクスチャーのある壁紙が作られたのか不思議に思った方も多いのではないでしょうか。色味のある媒染剤で染色した紙に、細かなメリノウールでフロック加工(細かなウールくずを紙につけてまるで絹やビロードのようにみせる技術)した壁紙。英国ならではのこの技術は、フランスの同業者の羨望の的だったそうです。モリス商会はこの壁紙をきっかけに英国王室から様々な注文を受けるようになり、1927年「王室御用達認可証」を授けられました。

 

 

  「トレリスー格子垣」1863年。モリスが壁紙のために初めてデザインした図案で、新婚時代のモリス夫妻の家、レッドハウスの東屋と格子垣からインスピレーションを得たとされます。ちなみにこのデザインの鳥たちは、モリスの友人で建築家のフィリップ・ウェブによって描かれました。格子垣に鳥や花を配する絵柄は中世の本などにもよく使われており、モリスたちの中世への憧憬も現れともいえるでしょう。

 

 

 

 

  余談ですが、当時英国の知識階級の中で広がっていた、古き良き時代、中世に倣う、「ゴシックリバイバル」という動きがあり、それに後押しされて、ステンドグラスもまたこの時代一般家庭の室内装飾に広く用いられるようになったそうです。レッドハウスにも其の例に漏れずステンドグラスの窓があり、ナショナルトラストによって管理公開されているレッドハウスで今も見ることができます。格子垣に、ステンドグラスの格子窓、家系のシンボルでもあるスコットランドのタータンなど、格子柄で知られる英国のデザインの源流はこんなところでも重なっています。

 

 

 

 

  以上、ウィリアム・モリス壁紙展ミニツアーのエッセンスをダイジェストで。梅田阪急ギャラリーの壁紙展は既に終了しましたは、本町のマナトレーディングのショールームには、ここしばらくはウィリアム・モリスの壁紙が展示されてますので、興味のある方は実物を見ることができます。展覧会図録は、出版社のサイトからオンライン購入可能。また、エルスにも展覧会図録が一冊ございますので、内容をさらに詳しくお知りになりたい方は、ご来店の際、閲覧可能です。

 

  現在ショップでは、ハロウィーンにちなんだお菓子をご用意しています。お近くに来られる際にはお気軽にお立ち寄りください。営業日・営業時間はこちらです。

エルス in Nakanoshima | comments(0) | -