Mes meilleurs veoux pour l'annee 2015 !

新しい年が始まりました。干支では羊のこの年、「大きな変化がやってくる」、というよりも、「昨年から出て来た蕾が徐々に開いていくような」、というコメントが世間では多いように思います。エルスも昨年夏に大阪中之島にショップをオープン、実際に稼働し始めたのはヨーロッパからの商品が揃い始めた9月後半から、助っ人のスタッフさんが見つかったのが11月。本当に少しずつ少しずつ形になりつつあります。



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ショップでは、12月のディスプレイを片付けて、フレンチキルトのベッドカバークッションカバーなど新しいアイテムが加わっています。クリスマスのときの華やかさが失われる代わりに、フェルトやカシミア、キルトなど、目にして心地よい温かみのある素材を全面に出しました。



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インテリアデコレーションではフレンチカントリーな木製のトレイ、木製のフレームが加わっています。フレームは、木製の枠の中に透明なガラスをはめ込み、その中に野鳥のイラストが入っています。ベージュや白といった清楚な色で、お部屋の印象が明るくなります。



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フレンチ落としのあるアンティークスタイルのキャビネットには、定番のカシミア以外に、昨年暮れイタリアから届いたアンティークスタイルのグラスウェアが並んでいます。ちょっといびつなモチーフや丸いフォルム、ハンドメイドならではの雰囲気のあるオブジェです。



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冬の夜を優しく照らす、キャンドルやLEDライトのシリーズ、フィル・ドゥ・ルミエールはまだ店頭に残しました。ヨーロッパではこれから春までが辛抱のときです。お部屋にこもる時間も長いので、ムードを和らげる間接照明は必需品です。



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昼時間がまた増え始める冬至が過ぎてからこそが寒さの本番でもあります。ハーフコートと帽子、大判のショールのコンビネーションでさらにお洒落に。ブラック、グリーン、ベージュの組み合わせは男性にもおすすめ。カシミアショールの活躍もまだまだ続きます。



今年からショップは月曜日から土曜日まで営業しています。営業時間は11時から19時まで。日曜日、祝日はお休みです。13時から17時は、スタッフが交代で入ってくれています。

そして私は、今月21日から31日まで、パリへ。この時期パリでは大きな展示会がいくつも開催されるので、新しい商品の仕入が目的です。パリのテロ襲撃の動向が大変気になります。これ以上騒ぎが広がることなく早く終結しますように。
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チョコレートの歴史を紐解く日

その昔、チョコレートは飲むお薬でした。カカオ豆をすりつぶした粉をお湯に溶かし、香辛料や砂糖を加えて風味をととのえましたが、どろどろとした液体は、舌触りも風味も今日でいうホットチョコレートとはかなり違っていました。舌の上でとろりと甘く溶ける今のチョコレートは、19世紀に入って幾つかの技法が整ってからのものです。



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南アメリカが原産とされるカカオ豆とそれを食する文化は、大航海時代にスペイン人コルテスによってヨーロッパにもたらされたとされています。高価なものでしたので、ごく一部の特権階級の人しか口にできませんでした。フランス宮廷には、ルイ14世に嫁いだスペイン王家のマリア・テレサが持ち込んだとされています。彼女は単にチョコレートを持って来ただけでなく、それをサービスする食器や給仕や侍女も連れてきて、慣れないフランス暮らしでの憂さを、侍女たちとチョコレートを飲むことで晴らしたとか。お薬としては、18世紀のフランスでは寒気やのぼせ、気鬱などにも良いとされ、医師によって処方されていたという史実があります。もちろん媚薬としてのエピソードは尽きません。



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苦みを緩和するために、色々なものを混ぜて食する運命にあったことで、カカオはおそらくその神秘性をさらに高めたことでしょう。スミレのチョコレートのレシピが18世紀の書物に残されていますが、その作り方は長らく門外不出の秘密だったそうです。長い時間と労力をかけて実現した味は、花の持つロマンチシズムと相俟って、さらに贅沢で甘美なる食べ物として宮廷や貴族のサロンでもてはやされたことは想像に難くありません。



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ELSの催事でもバレンタインプロモーション開催中です。カシミアでは、地色がモカベージュやトープのスカーフ、チョコと相性のよいオレンジピールやアンゼリカ色の縁取りのあるスカーフを一緒にディスプレイしています。オブジェは陶製のショコラティエールです。フランス、リモージュで作られていた往年のチョコレートポットの復刻版であるこのポットは、ぽってりと下ぶくれた胴体がキャラメルカラーに塗られており、いかにも美味しそう。この中で沸々と熱いチョコレートを泡立つまでかきまぜると、ショコラ・アンシエン(昔風のホットチョコレート)の出来上がりです。



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チョコレートドリンク専用のポット、ショコラティエールは持ち手を傾けてカップに注ぎます。この長い持ち手と蓋から突き抜けて出ている太い撹拌棒は、チョコレートがまだどろどろした液体であった頃、チョコレートを美味しくサービスする(飲む)ための必需品でした。



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ちょっと不思議な、でもひも解けば長い歴史を持つヨーロッパのオブジェ。催事の横を通りがかった白髪の紳士がまた夕方に来られてひとしきり商品についてご質問。実はテーブルに置かれた見慣れないポットのその正体が知りたいがためだったとか。


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首もとに秋色パール

秋の感じ方は人それぞれ。ペディキュアの爪先がのぞくサンダルからくるぶしまで隠すブーツにはきかえるとき、しっくり肌に馴染んだリネンのシャツからシルクの長袖ブラウスに着替えるとき、体感する温度はこの時期微妙。その日その日身につけるものに悩む方はきっと多いはず。



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そんな9月の末に入荷してきたのが、このパールの2連ネックレス。三色の異なる色が何ともいえないニュアンスを醸し出して、あなたの悩みを即座に解決。



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グレー、ゴールド、オフホワイト、無敵のカラーコーディネーション、どんな服にでもしっくりブレンディング。



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こちらは色違いで、オフホワイトとグレーの濃淡を組み合わせています。こちらのグラデーションなら、ネイビーとの相性もよいのでかっちり決まります。



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カシミアスカーフのCOMOには、このパールネックレスと合わせたかのように、ソフトグレイ、チャーコールの二色があります。暑すぎず、寒過ぎない初秋の装いには、ニュアンスカラーとグラデーションで遊ぶのがちょうど良いのかも。



参考商品:ストライプのアクセントのあるカシミアスカーフ(COMO) 47,250円

秋色のニュアンスカラーパールネックレス 14,700円
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南仏ホテル、椅子の話その1

肌にあたる風がめっきり柔らかくなりました。夏に撮りためた写真をゆっくり眺める時間もできて、バカンスの余韻に浸っています。南仏ではニームの街のホテルがとても印象に残っています。

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長い移動で疲れて辿り着いたホテルでまず探すのが椅子。天蓋のついたベッドや、クラシックなバスタブも素敵だったけれど、ドアのすぐ傍らに置いてあった肘掛け椅子は脚を投げ出すことのできるオットマンつき。忠実なバトラーのように控えめなファブリック、デザイン、でも座り心地は抜群でした。



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荷物を置いた客人がゆっくりとくつろぐラウンジではこのような華やかなソファ。こちらのホテルは個々にコーナーが選べるよう、小ぶりのソファを多くしつらえているのが印象的でした。これは二人掛けですが、たくさん並べたクッションに埋もれるように1人でゆったりと腰掛けるのがいいですね。



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こちらは1人掛けのソファ。その昔、パニエで腰から裾にむかって大きく広がるドレスを着た婦人でもゆうゆうと掛けられる大きさ。背もたれから肘掛けまが一体となってティーカップの中にすっぽり入っているような形も優雅この上なしです。



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運良く午後早めに時間に到着したら、こちらのテラス席で軽いお食事もいただけるのだそうな。ハムやチーズ、自家製のパンやケーキ、地元でとれた新鮮なフルーツをつまみながら、心も身体もゆっくり癒されるそんなおもてなしが、この隠れ家ホテルの自慢なんだそうです。
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夏の涼、マリンブルーのグラスウェア

連日30度を超す日本の夏。皆様いかがお過ごしでしょうか。涼を誘う工夫は色々ありますが、私のショールームでも目から涼しくなる色の模様替えを行いました。



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マリンブルーのヴァーズとオパックホワイトの花器。白い壁に白では目立ちませんが、海を思わせる透明な青と重ねれば、ほらこんなに引き立ちます。





ドイツのメーカー、Leonardoのコンテンポラリーグラスウェアは、シンプルで飽きのこないデザインが魅力です。その存在感をさらに引き立てるには、一つよりもこのように複数でコーディネートしていただくのがポイントです。



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こちらは、アンティークの青ガラスランプ。レトロな日本の夏の雰囲気とヨーロッパの洗練されたインテリアオブジェが絶妙なコンビネーション。爽やかな色だからこそ、レースやリネンのテーブルクロスと組み合わせて、さらに浪漫チックにアレンジしてもきっと素敵。



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ランプに明かりをともすと、レリーフの施されたガラスを通して柔らかい光を放ちます。お盆も近いこの時期、お洒落だった故人を忍び、灯籠にしてもいいかなあ、と、アイディアは色々です。
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犬も嬉しいエクステリアファニチャー

ペットと一緒に生活していると、ペット用品に色々凝りたくなるものです。アクセサリー的なものは首輪以外に買い求めていませんが、ペットのベッドには少々のこだわりがあります。そのこだわりとは、まずはインテリア空間の支障にならないこと、できればインテリア空間にとけ込むこと、欲を出せば、実用性はもちろんのこと、人間のものと同様にデザイン性があること、などです。



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さて、こちらのベッドをご覧ください。通常のバスケットと違い、ラタンを二重に使うことによって、外側には丸みとボリュームを持たせたデザイン。脚をつけるのではなく、底をあげることで床からの高さを保ち、ゆったりした安定感があります。ヨーロッパのエクステリアファニチャーによくあるタイプですが、家族同様の「お犬様たち」にもこのラグジュアリー感を味わっていただくため、ペット仕様に作られました。



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付属品のクッションは、マリーンストライプ柄でホリデー気分を盛り上げます。取り外しができるクッションのカバーにはファスナーがついていて、中芯を出しお洗濯も可能。もちろん冬にはあったか素材で室内仕様に衣替えしていただいてもOKです。



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本体はがっしりした二重構造。ざっくりした編みもデザインの大きな要素。こてこて飾りをつけるのではなく、こんな何気な大雑把さがヨーロピアンらしさかな、と思います。



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裏を変えてみるとこんな感じです。ラタンは通気性に優れているので、お散歩で汗をかいた後に一休みするにはもってこいですね。



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サイズには、ラージ(80 x 55 x 38 cm) とスモール(50 x 30 x 20 cm) の二種類あり、大きなサイズであれば中型犬が寝そべる、または小型犬が2匹一緒に座れる程度のゆったりさがあります。



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裸足になって水と遊びたくなる季節も間近、戸外で過ごす時間も愛犬と一緒、という方におすすめです。この商品にご興味のある方は、ショップのこちらのリンクから購入に関する詳細をご確認いただけます。
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冬季限定セール:Rococo style writing desk

梅の蕾がふくらみはじめたとはいえまだまだ寒い2月。積極的に外には出られないけれど、倉庫の限られたスペースを整理整頓するのにはもってこいの季節です。4月にはヨーロッパから新しい商品を送り出すので、倉庫で長く眠っていた古いアイテムもこの機会に埃を払ってもう一度ショーウィンドウに。という訳で、この冬季のみ期間限定在庫セールのご案内です。



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婦人用の書き物机です。フランス、マダム・ポンパドゥールで装飾美術の歴史でも一つの輝かしいエポックの代名詞となったロココ。その特徴は数多く上げられますが、貝殻を模ったモチーフもその一つ。引き出しの持ち手の、流れるような曲線、そして左右非対称であるところにもご注目ください。



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18世紀前半ロココの時代には、婦人用のこぶりなサイズの家具がたくさん作られました。このレプリカもその一つで、開閉式の蓋は開くとそのままテーブルになります。閉じている蓋の表には、重ねた板を刳りぬいた縁取り装飾。ごくごくシンプルですが、ロココの特徴はよく出しています。ヨーロッパの高級家具は比較的大ぶりなものが好まれる傾向がありますが、婦人用サイズのアンティーク家具は、日本の住まいでも十分活用できます。



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開いて机として使うときには、中に仕込まれた支え棒をつまみを引き出して設置します。18世紀には、宝石や手紙をしまう秘密の箱がわからないところにあるなど、現代ではとても再現できないほど精巧な仕掛け家具が、王家御用達の家具師などの手によって作られています。当時と同じサイズやスタイルのレプリカ(復刻版)で、その雰囲気をちょっぴり味わってみるのも悪くないですね。



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フランス語ではCabinet。書斎という意味もある書き物机の中には本や手紙、ペンやインク壺などを収納する仕切り棚があります。18世紀のサロンで活躍する婦人を描いた絵画では、日記や書簡をしたためる専用の書き物机もその背景によく描かれています。



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描きかけの手紙や整理していない書類も中に入れたまま蓋を閉じればこのようにすっきりと。装飾はあくまでもシンプル。ブルーグレイのペンキで塗られていますが、少しかすれたようなルスティックな仕上がりがとてもヨーロピアンです。実用だけでなく、お気に入りの小物をディスプレイするコーナー家具としても。



素材:木製、塗料仕上げ

サイズ:W:79cm, H88cm, P41cm

スタイル:ロココ

年代:20世紀前半ー半ば





※この商品は売約済みとなりました。(2012年2月21日)
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昔懐かし Chocolat chaud a l'ancienne

今日はヴァレンタインデー。外は寒くこれといったイベントも少ない2月、お家で温かくして美味しいチョコレートでもつまもうか、思うのはいまどきの人。その昔、チョコレートはもっぱら飲むものでした。遡ること17世紀、スペイン宮廷から花嫁を迎えたルイ14世の時代に、飲むチョコレート文化がフランスの上流社会にも広まり、「Chocolatière」というホットチョコレート専用のポットまでありました。



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宮廷や貴族の館で用いられたショコラティエールはこんな感じの銀製でした。火にかけた鍋の中でダークチョコレートを水で溶かした熱々のチョコレートをこのポットに入れ、サービスする直前によく掻き回してそれぞれのカップに注ぎました。お茶と同様、砂糖やミルクも好みでカップの中のチョコレートに入れて飲んだようです。



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こちらはルーヴァン市内にある可愛いテーブルウェアのお店で見つけた「Chocolatière」です。18世紀後半、チョコレート文化は特権階級だけでなく、一般の富裕層へと広がり、ショコラティエールも使われる層によって形を変えました。最初にポルセレンのショコラティエールを作らせたのはマダム・ポンパドゥールとの説がありますが、一般に普及するにはやはり銀より陶器である必要がありました。これはまさしく庶民用。ポットの中に溜まったチョコレートをかき混ぜる大きな攪拌棒がついています。



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攪拌棒は、蓋の穴に差し込んで中に入れます。この太さ、長さからすると、旧式のホットチョコレートはかなり濃くまったりしたものだったことがわかります。加工技術が発達した19世紀以降、チョコレートといえば一口サイズの食べるチョコが主流ですから、この復刻版も実用というよりは、愛好家用のオブジェとして作られたのだと思います。



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この絵は、スイス人画家Jean-Etienne Liotard(1702 - 1789)の手になるもので、タイトルは「A Lady pouring Chocolate ('La Chocolatière')」。テーブルの上には宮廷で使われる銀器ほどの装飾はないにせよ、洗練した形のポットが載っているのがわかります。この画家はヨーロッパの各国をよく旅したそうで、この絵はウィーンで描かれ、パリで展示されて、ロンドンで売られたとの記録が残っています。高級な嗜好品であるチョコレートが当時の上流社会の日常を象徴するかのように、ごくごく好まれた画題であったことも窺えます。



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この復刻版を見ると、ポットに対して攪拌棒があまりにも太く大きいので、オブジェとしては少々バランスを欠いていることは否めません。非実用的で、オブジェとしてもいまいちなポットが今でもこうして作られているのは、純度の高い上質なチョコレートを溶かして飲む習慣を、「古き良き時代」とする世代が根強くある証拠。「アンティークは粋」とするヨーロッパらしさといえますね。
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アールデコグラス、色と光と幾何学模様

ガラスものが大好きです。特にアンティークのグラスウェアは、その壊れやすさ、繊細さに関わらずきちんとした姿で残っているのを見ると、所有していた人の気持ちに守られているようにも思えて愛しくなります。陶器やブロンズと違って、グラスウェアは透明な質感と実用性で、現代のインテリアに合わせやすいことも大きな魅力です。



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1920年代、大量生産技術の飛躍的な進歩し、加えて優れたデザイナーが競合することによって、多くの美術工芸品が生み出され、より大きな市場へと作品が放出されました。ラリックやサビノといった名の知れた工房で生産されたオパールセントの成形グラスもその一つです。



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オパールセントガラスとは、ガラスの元となる硅素に動物の骨灰を混ぜ焼成し、急激に放冷する技法のことで、青白い乳濁色を生み出します。半透明なミルク色は透明の中に影を持ち合わせるような独特なロマンチシズムを漂わせます。



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この皿もオパールセント。デザインはアーチ型を花弁のようにつなぎ、その縁にドット(玉模様)を均等に置いています。真ん中には貝殻のような螺旋が見えます。自然にあるようなモチーフを単純化し、幾何学的でリズミカルにデザインを発展させるのがアールデコの特徴です。



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デザインは、ラリックと同時代にフランスで活躍した J. Landierによるもので、1930年頃に王立セーブル工場で生産されたとの記録があります。今でも大きなボウルや飾り皿などがオークションやギャラリーの店頭に出ることがあり、中には銘やシールのついたものも見受けられます。この小皿は持ち手のついた実用的なデザインで、おそらく取り分け皿や灰皿に使われたことでしょう。断髪でウェイストラインがすとんと落ちたアールデコファッションで着飾った女性が細いシガ―を指でちょん、と灰を落とす姿を想像してみてください。



アールデコ オパールセント飾り皿

サイズ:直径約11?、高さ約3?
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小鳥に囲まれる朝食

アンティークの小物を買う基準、それは何よりも美しい形、そしてデザインです。長い間人に愛され、原型を失うことなく生き延びたオブジェにはやはりそれなりの理由があります。それが実用品であればなおさらのこと。大切に使われてきた古いテーブルウェアには品格さえ感じられることがあります。



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小ぶりの丸いお皿の縁をぷっくりと太った小鳥が囲んでいるこのお皿を見つけたとき、スクランブルエッグやかりかりのトーストなど、すぐに美味しそうな朝ごはんのメニュが頭に浮かびました。



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お揃いのグリーンのテーブルクロス、少し荒い目のリネンのナプキンなど、テーブルコーディネーションのアイディアも次々と。インスピレーションを感じさせるオブジェが一つあれば、ホテルのレストランのようなブレックファストテーブルを演出することもそんなに難しくはありません。



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木の枝にとまる小鳥の数は全部で10羽。遠景の空を飛び交うものも10羽。雲の背景に伸びる枝には葉も枝もなく、うっすらと雪が積もっているようにも見えます。雲が高く天空にそりあがっていく手法はバロック教会の天井画によく見受けられますが、目の錯覚を使って実際にはない高低を表現することができます。この小皿が広い空をイメージさせるのはそうしたデッサンの力もあるのかもしれません。



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アンティークを食卓にディスプレイするときに私が気をつけるのは、バランス。アンティークばかりだと、その存在感が互いにぶつかりあって重くなったり、清潔感をそいだりすることがあります。新しいお皿には紙ナプキンでも十分華やかですが、アンティーク皿にはやはりプレスのきいたリネンを揃えるというのも定番。真っ白なテーブルクロスはフォーマル、普段には同色系でまとめてみてください。





お皿の由来:フランスのドイツ国境近く、ロレーヌ地方の窯元として有名なサルグミンsarreguemines の1900年代初頭の「neige」というシリーズです。直径21?。

とても人気のある絵柄なので、今でもフランス国内のアンティークショップで時々みかけます。運よくこの1枚に出逢うことができたら即お買い上げをお勧めします。当ショップではペア、または6枚組で販売する予定です。


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