オルビア、デザインホテル_朝食編

イタリアのホテルの朝食といえば、「コンチネンタルブレックファスト」。その昔は、フランスと同様、白いパンにジャムとバター、コーヒーにオレンジジュースぐらいなものでしたが、最近は世界各国から集まる観光客のニーズにこたえて、よりボリューム、よりヴァラエティに富む朝食を出すホテルが増えています。そしてオルビア、デザインホテルもこの朝食が大きな魅力でした。



地下キッチン1


キッチン、ダイニングルームは地下にあり、降りる階段の途中からバンケットテーブルが見える演出。レストランが併設されていないホテルでは、朝食が勝負です。このホテルでもショーウィンドウに並べられたアクセサリーのように美しい食材が、朝は7時からゲストが来るのを待ち構えています。



地下キッチン5


滞在していた3日間、メニュはほぼ毎日かわりませんでしたが、常に新鮮なフルーツ、フルーツサラダ、フルーツジュースが何種類も用意されていて選ぶのに困るほど。パン、ケーキも焼き立て、コーヒーはポットではなく一杯ずつ好みで入れてくれます。一日の始まりにカプチーノの煎れたてを時間をかけて2杯ずつ贅沢。前の晩の疲れが癒されます。



地下キッチン2


毎朝具の異なるオムレツを焼いてくれるキッチンはゲストには見えないところにありましたが、キッチンとダイニングをつなぐ通路も素敵です。朝食には出ないワイン、調味料などがインテリアの重要なパーツとして飾られ、ゲストの目に触れるように配置。食器棚の置き方だけでなく中身のディテールもきちんと計算されていてどこから見ても絵になる空間です。



地下キッチン3


もうひとつの驚きは、実はこの建物がローマ時代の史跡の上に建てられていたために、地下のそのまた地下にその一部が残っていること。改装した人はそれも考慮に入れ、床をくりぬいてその史跡の部分が見える工夫をしています。



地下キッチン4


ダイニングルームの下、史跡のある空間はワインセラーになっていました。石の階段はオリジナルを保存。天窓のおかげで閉塞感がありません。テイスティングテーブルを置いているのも考えられた演出。どこからどこまで上級のインテリア、家全体がアートです。
イタリア−君よ知るや南の国− | comments(0) | -

オルビア、デザインホテル

再びサルディニアです。透き通る青い海と赤いエビのアルゲーロを後にして、海岸沿いを半日ドライブ、島の北部の反対側の街、オルビアに移動しました。目的は、エメラルド海岸と古代文明ヌラーゲの史跡を訪ねること。そして素敵なおまけが、18世紀の貴族の迎賓館を改造したという4つ星をいただくデザインホテルに宿泊することです。



デザインホテル1


La Locanda Del Conte Mameliという名前のこのホテル、インテリアの特徴は古代遺跡の一部とつながる石の壁の空間に、18世紀の貴族文化のエッセンスを加え、さらに斬新な現代家具とシャンデリア、ゴージャスなファブリックをふんだんに使っていることです。正面玄関を入ると目の前には螺旋階段、鉄の手すりの上品な装飾が、この建築の由来を物語ります。



デザインホテル2


レザーのキルティング仕上げのされたソファと一人掛け椅子。ゴージャス、マニッシュな家具はイタリアの専売特許、石の壁にはこれぐらいパンチのある個性的な家具でないと負けちゃいますね。手前のコーヒーテーブルには常にブランデー、ウィスキーやリキュールの瓶が並んでいます。頼めばここでお酒をサービスしてくれるそうですが、ディスプレイの役割の方が大きいような。



デザインホテル4


ラウンジのソファからレセプションデスクを見たところ。一見、個人のお屋敷に招かれたような気持ちにさせる落ち着いた装飾。雑誌や小物の置き方にも細かい配慮が伺えます。それほど広くはないですが、ヴォールト天井のアーチ型に照明が反射して明るいので解放感があります。



デザインホテル5


廊下に置かれた飾りダンスと衝立はトワール・ド・ジュイを思わせる渋い風景模様。家具に同じ柄を施して組み合わせるところは、インテリアもかなり上級。衝立は壁に取り付けられており、背景画のような役割。



デザインホテル3


宿泊した部屋はどちらかといえば狭い方だったと思います。にもかかわらず天井が高いことと、バスルームが広いことで窮屈感はかなり緩和されていました。そしてここも石の壁。壁全体を剥き出しにするのではなく途中からは漆喰で固めて、古さと新しさの両方を強調。さすがイタリアのセンス、デザイン、アートの長ーい歴史のある国ならでは。



La Locand Del Conte Mameli

Via Delle Terme, 8

Olbia, 07026

Italia

Tel. +390789203040
イタリア−君よ知るや南の国− | comments(0) | -

カンパリの赤の秘密

サルディニア滞在中、毎日アペリティフに飲んでいたカンパリソーダ。以前からこの苦みのあるリキュールが好きでしたが、日中40度、青い空と照りつける太陽の島で、これほど美味しいと思った飲み物は他にありません。



カンパリソーダ


注文すると必ずオレンジスライスを添えるかどうかを訊ねらます。「その鮮やかな赤い色は何から?」と母に聞かれて、「ん??オレンジかなー?」と夫と共に答えに窮したので、帰ってから調べてみました。



カンパリソーダ2


答えはコチニール。カイガラムシという昆虫から採取される色素を加えているのだそう。(2007年からはこれが赤色1号など合成着色料に変更されたとか。)尚、苦みのある独特な風味は、、ビター・オレンジ、キャラウェイ、コリアンダー、リンドウの根など、60種類にのぼる材料が使われているそうですが、製法はあくまでも企業秘密。



(上の画像は自宅で撮影。持ち帰ったボトルのカンパリを地元ベルギーの炭酸水BRUで割りました。オレンジがなくて代わりのレモンスライス。でもやっぱりカンパリにはオレンジだね!と、早くも「イタリア通」夫の一言。)
イタリア−君よ知るや南の国− | comments(0) | -

サルディニア_誰もが楽しめる楽園

イタリアは、サルディニア島に行ってきました。30代、人生のど真ん中、海で泳ぐのが大好きな健康優良児の夫と、荷造り上手、飛行機に乗るのが大好きな喜寿の母、40代後半、動くよりもお洒落なホテルでじっとしているのが大好きな私。ライフスタイルも嗜好も年齢も異なる3人が皆楽しめる夏のバカンスの行き先を決めるのには、今回も結構時間がかかりました。



サルディニア6


アウトドアスポーツにはさっぱり通じていない私は、歴史のある街にこだわります。直行便であれば、ブリュッセルから2時間10分、サルディニアの北西の街、アルゲーロは、単に海の水が透き通っているだけでなく、14世紀、アラゴン王国の支配下にあってスペイン文化の影響を強く受けた要塞のある街。街中には今でもカタラン語の表示が見受けられます。狭い路地を注意深く通り抜けようとする車の助手席に目を向けると、とがった顎をつんと上げ、細い指にタバコを挟んで対向車が行き過ぎるのを無言で待つ印象的なマダムの姿がありました。



サルディニア3


夏の半分は水の傍で過ごしたい夫。高台から見下す海岸線、人気のないビーチ、帆を高くあげたヨット、海の上にぽっかりと浮かぶ島、岩の突き出た入江など、アルゲーロには彼の好きなものが満載。海の青、白い帆があまりにもまぶしくて、この島に辿りつくまでの空港の喧騒が、泳ぐ魚が残す水の泡のように消えてなくなりました。至上の楽園は意外に身近にあるものなんですね。



サルディニア2


正午を過ぎるとそそくさと店を閉める島民たち。ひっそりとした路地で荷を押す人も、これが最後とばかり力が入る様子です。日中40度を超える地中海の夏の主役は太陽。遺跡も船も人も静かに脇役に徹しています。



サルディニア4


アルゲーロ名物、アラゴスタ(伊勢えび)です。100gあたり12−15€のところ、3人分で1.2キロの大物がお皿に乗って登場。茹でた後、トマトソースで簡単に味つけしています。甲殻類大好きな母が喜ぶかと思いきや、茹で方が過ぎて(入れ歯の)歯が立たないとのこと。前菜に頼んだサルディニア風パスタでお腹が膨らんだ私も早々にリタイヤした後、細くても身長190?、健康男子の夫がほぼ一人で平らげました。



サルディニア5


サルディニアのもう一つの名物、ボッタルガ(カラスミ)。すりおろしてパスタと和えるのが一般的な調理法なのだそうで、滞在中あちこちのレストランでこのボッタルガパスタをいただきました。アルデンテのスパゲティをニンニクとオリーブオイルで軽く炒めて、その上からまぜるだけ。とてもシンプル、素材の力が強く出て美味この上なし。もちろんおみやげとして買って帰ることもできます。



サルディニア1


海老にカラスミ、海産物大好きな日本人にとっては至福のディナー。テラスの前は青い海。横切るモーターボートを自分が運転しているような気分になって、グラスに注がれたサルディニア特産の白ワインを透かしてテーブルを見ると、バカンスの中にどっぷり浸った3人が。イタリアがアムール(のため)の国だなんて誰が決め付けたんでしょう。紺碧の海に囲まれた絶景と、絶品の海の幸があれば、老若男女、誰もが楽しめる島、それがサルディニアです。
イタリア−君よ知るや南の国− | comments(2) | -

鶏も赤い?イタリアの味

ブリュッセル在住のお友達Nさんから夏のバカンスのおみやげをいただきました!イタリア系ベルギー人のご主人を持つNさんは、毎年ご主人の家族とイタリアの海辺の町で3週間の滞在型バカンス。一般の観光客があまり来ないのどかな海岸で毎日民宿のマンマが作ってくれる美味しいイタリア料理を食べるだけ、後は寝るだけ、遊ぶだけの休日を過ごすそうです。

イタリア、ランブルスコ、赤

赤に鶏マークの入ったこのどっしりと安定したボトルは、私の大好きなランブルスコ。そう、発泡性の赤ワインですね。しゅわしゅわ系の飲み物に目がない私、少し甘みのあるランブルスコも大好物です。Nさん、どうもありがとう!

イタリアからのおみやげ
そして、ポモドーロソースが詰められた緑の瓶。こちらはハイネッケンビールのボトルを再利用。何でもこの緑色が長期保存に良いそうな。太陽を浴びて真っ赤に輝くトマトを煮詰めた本場イタリアの味。ポモドーロソースばかり毎日作っては食べ作っては食べ、していると、そのうち耳からもトマトが出てきそう…と売っている農家の方がいうほど、イタリアの郷土料理といえば、これですね。赤と赤が詰まったボトルの傍らにちょこんと2つある白いとんがり帽子は、さて何かと思ったら鍋つかみ!この微妙な形がなんとも使い勝手がよいそうな。うーん、イタリア!来年こそは行かなくちゃ。
イタリア−君よ知るや南の国− | comments(0) | -

トマトの美味しい季節到来。

トマトの美味しい季節


朝からまぶしいばかりのお日様。今日も快晴のべルギーです。こんな日は朝から食べたいものがいつもとなんとなく違います。トマトのあの酸っぱさとみずみずしさが無性に食べたい!、というわけで買ってきました。粒よりトマト。とってもイタリアンな色と形でしょう?ちなみに、今日の朝ごはんにグレープフルーツ、お昼ご飯に小エビとトマトのカクテル、夜は豚ひれの一口グリル、ズッキーニ添え。地中海風にヨーグルトとチャイブの冷たいソースで。うーん、夏だなあ…。ちょっと気が早いでしょうか?

Kewlox、組み立て家具


午後に、組み立て家具専門メーカー、KEWLOXのショールームへ。この家具メーカー、60年代からこの組み立て家具を始めて、現在に至るのですが、その手軽さ、安さだけでなく、実用的でお洒落なデザイン(パーツの色や素材がとても豊富!)でまた脚光を浴びています。インテリア専門誌のトレンド情報で見つけて、実際の商品を見に行ってきたのですが、本当にバリエーション豊富で見ている分にはかなり楽しいです。

Kewlox、組み立てオフィス


今日はトマトにちなんで赤のシリーズをご紹介!
イタリア−君よ知るや南の国− | comments(0) | -

サンタマリアノッヴェラのバスソルト

サンタマリアノッヴェラのバスソルト


ベルギーに暮らし、パリにも月に1回はちょくちょく足を伸ばす私ですが、本当に心揺さぶられる好きな国と聞かれると、それは「イタリア」でしょうか。トスカナの食文化、ヴェローナの街並み、フィレンツエの巻き髪の美青年(しかも縦ロール!)、ヴェルディのオペラ、ローマの遺跡、などなど、文化の豊かさを語る種は数々あれど、毎日文字通り「浸っている」イタリア物といえば、このSANTA MARIA NOVELLAのバスソルトです。古い薬局でハーブや果実などを使って作られた石鹸、香水、のシリーズのうち、バスソルトは特に秀逸。ほんの一握り、お湯にいれてつかるだけで身体の芯から温まります。少し濃厚な香りであることも、リラクゼーション効果を高めているような。もう10年近く愛用しています。

サンタマリアノッヴェラのバスソルトとラタン


バスソルトのパッケージはこんな感じ。丸の筒型でクラシック。ちょうど同じ大きさのラタンがあったので、そちらに移して使っています。1箱で毎日使っても1ヶ月は持つほど。パリでは45EUROです。日本では青山にお店ができ、最近はそれ以外の場所にもブティックが出ているようですね。私はイタリアの各都市で旅行のたび買っていましたが、パリのサンジェルマンにあるブティックが主な購入先でした。ところが、1年前ベルギーでもアントワープに出店したことを発見。値段が35EUROで、パリとは同じ商品なのに、値段が10EUROも違うことを知ってびっくり。EUROになってから、価格の地域差が歴然です。これからはアントワープ調達します…。
イタリア−君よ知るや南の国− | comments(5) | -

ARCHIMBOLDO アルチンボルド (1526−1593)イタリア人

リュクサンブール美術館、アルチンボルド展


リュクサンブール公園にある美術館で、この10月から「アルチンボルド展」が開催されている。来月13日には終わってしまうので、混雑も落ち着いてきただろうとみこんで観てきた。昔は単に人の意表をつく奇抜な寓画ぐらいにしか思っていなかったが、歴史背景を知るとアルチンボルドには興味深いエピソードが山ほど。人物を構成する果物や花は、一流の静物画といえるほど写実的で、かつ、描かれている人物からは、単に滑稽なだけではない、微妙で豊かな個性がはっきりと伝わってくる。綿密なデッサンの上に盛られた色彩は、色の巨匠として知られるルーベンスやドラクロワにも決してひけをとらない、と私は思う。とりわけ暗くて寒い灰色のヨーロッパに居ると、鮮やかな色の魅力は圧倒的だ。

ミラノの八百屋スタンド


**この10月、ミラノに10日間ほど滞在し、青空市やショップ周りの毎日。野菜や果物が見た目に美しいのは、街を歩くミラネーゼよりも印象的でした…。**
イタリア−君よ知るや南の国− | comments(0) | -
1